ひだまり 船橋市 津田沼・前原の認可保育園ゆめのもり保育園

ゆめのもりだより

麦茶作り

4月の末、畑に行った時にシェア畑の方が無農薬で育てている麦を見せてもらい、生長途中の麦を数本もらってきました。「むぎって、これが麦茶になるの?」4歳児S.Rくんのつぶやきから麦への興味が広がった子ども達。

散歩に出て同じような形の草を見つけると「先生これ麦だよねー。」と喜んでいました。6月に入り関東が梅雨入り。この季節は「麦秋」という呼び方もあります。シェア畑の麦の穂も立派に実り、黄金色になりました。シェア畑の方に教えてもらい一人ずつハサミで穂を収穫。「どれにしようかな~。」と大きな穂を選びながら切っていた子ども達です。

 

麦茶作りの工程表を作り、子ども達と見ながら麦茶作りのスタートです。初めはひげ取り。穂の周りに数本伸びたひげを取ります。穂を両手で挟み、軽くこすり合わせるだけで簡単に取ることができます。これもシェア畑の方に教えてもらいました。ひげの取れた穂は、「ちょっと芋虫みたいだね。」と顔を見合わせて笑っていた子ども達です。次に同じような方法で手もみ、いわゆる脱穀をします。からからに乾燥しているので、手でこすり合わせるとすぐに一粒ずつバラバラになりました。中には、一粒ずつ指でつまんで丁寧にやる子も…。

♫むーぎつーき こってんしょ あーわつーき こってんしょ

次は水洗いです。大きなざるに脱穀した麦を入れ手でぐるぐると回し洗い。みんなで順番に洗いました。それから新聞紙に広げて乾燥させます。

しっかりと乾燥させた麦を今度は乾煎りです。フライパンに麦を入れ一人ずつへらで炒ります。

いーものにーたのさんまのしおやき ごぼうのむしたの なのはなはくさい きゅうりとうなす!

「はい、交代。」普段遊びの中で子ども達が歌っている数え歌を自然と口ずさむ子ども達です。

パチッ、パチッと麦がはじける音が聞こえてくると、「なんか匂いがするー。」と大きく息を吸ってその匂いに集中していました。ポップコーンのような、ポン菓子のような匂いです。10分ほど炒りました。

最初の麦と比べると倍に膨らんだ麦。「おっきくなった!」「茶色になった!」と麦の変化を友だちや保育士と話しました。「これで麦茶が飲めるね!」とT.Tくん。とっても嬉しそうでした。

みんなで炒った麦を栄養士の先生に煮だしてもらいました。

冷蔵庫で冷やした麦茶をコップに注ぐと「うすい!」「みどりいろ。」「うちのと色が違う。」とまず色の違いに注目していました。さあいよいよ味見です。

「おいしい~。」と喜ぶT.Rくん。おかわりもしました。

「にがい!」「麦茶は茶色。これは茶色じゃないから麦茶じゃない!」と不評の感想もありました。

色はほんのり黄緑色、あっさりとして大人は高評価だったのですが…。

畑で麦を教えてもらってから、全てが初体験だった麦茶作りですが、とても楽しく取り組むことができました。

4月にもらった麦はドライフラワーにして保育室に飾ってあります。それを見て「この麦はまだ緑色だから、麦茶にはできないね…。」とつぶやく子ども達でした。